リンク債型ETF(ETN)ETFの一種、と言って良いのか?ETF

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積立投資では、インデックスファンドや信託報酬が安いETFを積み立てて資産を作り上げていきますが、ETFの中にはリンク債型ETF(ETN)という通常のETFとはちょっと違ったETFが存在します。

 

そもそもETFは、日経平均株価のような特定の指数と同じような値動きになるように運用されている金融商品です。

 

ETFは必ず何らかの指数に連動させる運用がされていますが、その連動先はETFによって様々です。指数の数だけETFがあると言って良いかも知れません。

 

そのETFの中の一つとしてリンク債型ETF(ETN)という物が存在します。ここではそのリンク債型ETFについてまとめてみます。


リンク債型ETFは現物資産が無いETF

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そもそもリンク債型ETF(ETN)とは何かということですが、これは特定の指数に価額が連動するようにされた債券のことです。

 

債券とはいわゆる国債や社債などの総称で、債券そのものはリターンが少ない代わりにリスクが低い金融商品として知られています。

 

ここでいうリスクという言葉は、危険という意味ではなくて値動きの幅の事を指しています。リスクが低い=値動きが少ないということですね。

 

 

このリンク債型ETFは信用力が高い銀行などが発行しており、基本的にはETFの指数対象が債券になったと考えて良いでしょう。

 

ETFが現物の株式などを元に作られているのに対して、リンク債ETFは現物がないので発行元が潰れるとリンク債ETFもおしまいということです。

 

ちなみにリンク債型ETFはETNと略されることがあります。

 

Exchange Traded Noteという言葉の頭文字をとっているのですが、現物資産を組みこまないETFを指しています。


リンク債型ETFは発行元の信用がリスクになる

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リンク債型ETFは他の通常の債券と同じように満期となる償還日までの期間が比較的に短いこともあり、それを目的として購入している人もいます。

 

しかし、リンク債型ETFは発行している企業の倒産や財務状況によっても価格が大きく変動する商品なのでリスクが高いと言わざるを得ません。

 

ですので、リンク債型ETFに投資をするのであれば、発行している金融機関の財務状況や信用格付けなどをしっかりと確認しておく必要があります。

 

そこまで行っても100%安全とは言えないのですが、投資するならリターンとリスクをしっかりと把握した上で投資を行うようにしましょう。

 

 

と、書きましたが、ハッキリ言って積立投資にリンク債ETFは不要です。

 

リンク債ETFでなければならない理由もないですし必要性も感じませんので、通常のインデックスファンドやETFで積立投資を行うのが良いと思います。


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