ETFの価格は証券会社や証券取引所のウェブサイトで確認できますよ

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積立投資には、インデックスファンドや信託報酬が安いETFを使うのが良いと思います。

 

ETFもインデックスファンドもどちらも投資信託の一種ですが、ETFに投資をする場合はインデックスファンドを購入する場合と違って自分で価格を指定してETFを購入しなければなりません。

 

と言うことは、ETFの現在の価格を知っていなければならないということになります。

 

では、どこでETFの価格を知ることができるのでしょうか?

 

 

何も難しいことはありません。取引をしている証券会社や証券取引所のウェブサイトで確認することができます。

 

他にも日本経済新聞などで、ETFの価格が掲載されていたりします。

 

ETFを購入する際はネット証券を使うことになると思いますが、ETFの購入画面には必ず現在の価格が表示されていますので特に気にしなくても価格を知ることが出来るでしょう。

 

 

ETFの価格の話をしましたが、もう少し細かいところまで知っておくとよりETFを理解出来ると思います。

 

ETFの価格には2つの異なる価格がありますので、その違いを書いておきたいと思います。


ETFを購入する際に直接関係する取引価格。この値段でETFを購入します

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ETFの価格には「取引価格」と「基準価額」という、二つの価格があります。

 

そのうち、あなたがETFを購入する際に直接関係するのが「取引価格」です。

 

 

ETFの取引は基本的に通常の個別株式投資と同じようなルールで行われるので、リアルタイムで常に売買されています。その為、ETFの取引価格は需要と供給により常に変動しています。

 

つまり、取引価格というのは現時点で市場で売買されている現在価格のことです。

 

ETFを購入する際には、この現在の取引価格を調べて自分が納得できる金額を指定して購入することになります。

 

 

現在の取引価格よりも安い価格で購入したければ、自分が希望する金額で注文を出します。

 

こちらが指定した金額で売っても良いという相手が現れれば取引成立となって約定します。

 

ものすごく安く買いたいとき、自分の希望する金額で注文を出すのは自由ですがその価格で売っても良いという相手が現れない限りは取引は成立しません。

 

そこが、ETFの取引の難しいところで有り面白いところですね。

 

ちなみに、「約定」は「やくじょう」と読みます。「やくてい」ではありません。

 

私もずっと間違えていました・・・恥ずかしい。


現在のETFの本当の価値を表す基準価額

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もう1つ基準価額というものがあります。基準「価格」ではなく、基準「価額」です。間違いそうですね。

 

基準価額は、インデックスファンドと同じようにそのファンドが持っている資産の合計を計算したファンドの本当の価格です。

 

投資信託の資産を時価で評価した上で配当金や利子を加えて、信託報酬などのコストを引いた純資産の総額を当日の口数で割った価格が基準価額となります。

 

ですので、一般的な投資家がETFを購入する際に直接関係してくるような価格ではありません。気にする必要はないということです。

 

あくまで、機関投資家が取引に使用する価格と頭の片隅にでも置いておいて下さい。

 

 

蛇足ですが、2011年4月からこの基準価額の推定値がリアルタイムで算出されるようになりました。この基準価額の推定値のことを「推定NAV」といいます。

 

推定NAVがリアルタイムに算出されるようになるとなにが良くなるのか?一般投資家には、特に影響は無いですね。

 

しかし、主に機関投資家がこの推定NAVを使って裁定取引をしやすくなります。結果、取引が活発になってETFの運用が安定してくると個人投資家にもメリットがありますね。

 

 

ETFの基準価額を知りたいのなら、各証券会社の特設ページなどで確認することができます。

 

銘柄を一覧で作っていることも多いので、簡単にお目当ての基準価額を探すことが可能ですよ。


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