積立投資でインデックスファンド・ETFどちらを使うのか考えてみよう!

インデックスファンド,ETF,違い,積立投資,メリット・デメリット

積立投資は毎月一定額コツコツと金融商品を購入して資産を作り上げていく投資方法ですが、その金融商品としてはインデックスファンドとETFがあります。

 

おそらく、このどちらかを利用して積立投資を行うことになります。

 

では、インデックスファンドとETFどちらが積立投資に向いているのでしょうか?ここでは、インデックスファンドとETFのメリット、デメリットを説明してみます。

 

二つの違いをなんとなく感じ取ってもらって、自分に合いそうだなという方を選んで積立投資を始めて貰えたら良いなと思っています。

 

私のように、インデックスファンドとETFを併用している人も多いと思いますので、どちらを選んだからといって失敗はないです。

 

自分に合う金融商品を見つけられると最高ですね!


少ない投資額から始めることが出来るインデックスファンド

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まずはインデックスファンドです。インデックスファンドは、投資信託の一種です。

 

インデックスファンドは、目標となる指数と同じ動きを目指して運用されています。

 

目標となる指数としては、日経平均株価やTOPIXなどがあります。

 

日経平均株価に連動するインデックスファンドと言うことは、日経平均株価と同じ値動きを目指している投資信託ということですね。

 

このインデックスファンドのメリットとしては、ETFよりも少ない金額で投資を行うことが出来、かつ、1円単位で購入額を決められるという点です。

 

 

インデックスファンドを利用した積立投資の基本的な動きとしては、あるインデックスファンドをいくら買うという内容を証券会社にお願いしておきます。

 

ネット証券であれば、ネット証券会社のWeb上で設定することが出来ます。

 

その際最低積み立て金額という額が決められており、インデックスファンドを利用した積立投資の場合は、なんと、500円から投資をする事が出来ます。

 

500円から日本中、世界中に投資できるなんてすごいですね、インデックスファンドって。

 

500円から投資を始められるのであれば、損をするのが心配だったり、資金が心もとない人でもお小遣いからお金を出して積立投資を始めることができますね。

 

 

また、500円以上であれば1円単位で購入額を決めることが出来るのもインデックスファンドを利用した積立投資の良いところ。

 

1円単位までこだわる必要はありませんが、きっちりと分散して投資をしたい人にとっては大事な部分かもしれません。

 

私はそのあたりは余り気にせず、だいたいの割合で分散投資を行っています。


通常の株式と同様にリアルタイムで取引が可能なETF

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一方、ETFの場合です。

 

ETFは購入するために数千~数万円の初期資金が必要になります。必要な初期資金に関して言うとインデックスファンドの方に利点を感じますね。

 

ですが、積立投資に使える主なETFとなると、おそらく2万円以内であれば全て購入することが出来ます。

 

これ以上の金額を毎月投資しようとしている方にとってはあまりデメリットには感じないかもしれないですね。

 

 

ETFのメリットとしては、取引の即時性の点があります。

 

インデックスファンドの場合は、取引は一日一回です。

 

しかし、ETFの場合は通常の株式同様売買をリアルタイムで行うことが出来、また、一日何回でも売買をすることが出来ます。

 

ETFもインデックスファンドと同じように、目標となる指数と同じ動きを目指すように運用されている投資信託の一種なのですが、通常の株式と同じような扱いになるため、成行注文や指値注文ができるのもメリットです。

 

自分が思う値段で買えるというのがメリットですね。

 

反対にインデックスファンドは、投資をする段階で正確な価格が分からず、一日の終わりに正確な価格が分かります。

 

 

もう1つ、取引にかかる手数料にも違いがあります。

 

最近のインデックスファンドは、売買手数料が無料のノーロードというものがほとんどです。

 

つまり、インデックスファンドは、それ自体の売買手数料が不要なのが当たり前になってきています。

 

一方、ETFですが、証券会社によって売買手数料が無料の場合もありますが、ほとんどの場合は売買手数料が必要で、一度の売買で100円~数千円かかることが多いです。

 

売買する度に手数料が掛かりますので、比較的少額の投資の場合はインデックスファンドの方が向いています。


信託報酬がインデックスファンドよりも安いETF。しかし、優位性が薄れてきている。

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もう一つ、ETFのメリットとして信託報酬と呼ばれるコストがインデックスファンドよりも安いことがあります。

 

信託報酬は売買手数料と違って、保有している期間ずっと必要になるコストです。これはインデックスファンドも同じです。

 

ETFはこの信託報酬がインデックスファンドよりも安く長期保有に向いているというメリットがあります。

 

 

しかし、最近のインデックスファンドの中には、なんと、ETFよりも信託報酬が安いインデックスファンドが登場してきています。

 

こうなると、長期投資においてもインデックスファンドの方が有利と言うことになり、ETFのメリットとしては薄れてきますね。

 

投資対象によってはまだまだETFの方が信託報酬が安い場合もありますが、差はだんだんと縮まってきています。

 

売買を比較的少額で、自動で積立をやりたいというのであれば、インデックスファンドを利用した積立投資で決まりです。

 

あくまでも、自分で指定した値段で取引を行いたいという場合、また、同じ投資対象でインデックスファンドよりも信託報酬が安い場合はまだまだETFの方にメリットがあるでしょう。

 

 

以上のように、インデックスファンドとETFはどちらも投資信託の一種なのですが、それぞれメリット・デメリットがあります。

 

積立投資でコツコツ積立を行って将来の資産を作っていく場合、インデックスファンドとETFどちらが自分の投資方法と合っているのかいろいろ比較しながら最適な方を利用できるといいですね。


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