積立投資を始める時の投資信託の選び方!変な投資信託を選ばないように!
テレビのCMの効果などもありある程度認知されてきたNISAですが、NISAなどの積立投資ではほとんどの場合でインデックスファンドなどの投資信託を毎月購入して資産形成を行っていくことになります。
コツコツと毎月一定額を積み立てていく積立投資は、投資信託ととても相性が良いです。
投資信託は、世界の多彩な投資対象に少額を分散投資するシステムで、たくさんの投資家から集めたお金を1つのファンドとして投資して資産を増やしていくものです。
NISAを使う、使わないにかかわらずどんな投資信託を買うか決めなければなりませんが、変な投資信託は選びたくないですよね?
そんな、投資信託の選び方について考えてみます。
積立投資の投資信託は信託報酬が安いものを選びましょう!
日本では、二千種類以上の投資信託商品が販売されています。
ですが、その中には手数料がバカ高いものであったり、人気がなくて運用中止を迫られていたりするものなどがあります。
これからもずっと積立投資を続けていくのであれば、少しでも良い投資信託を選んで将来の資産を積み上げていきたいですよね?
選ぶ基準としてまず挙げられるのが、投資信託の手数料となる信託報酬です。信託報酬は、投資信託を保有している期間毎日少しずつ引かれていく手数料のようなものです。
投資信託は必ず儲かるものではありません。将来儲かるか儲からないかは誰にもわかりません。
しかし、手数料が高ければそれだけ必ず損をすることになります。これは確実に収益を悪化させます。
ですので、なるべく信託報酬が安い投資信託を選びましょう!
ここ数年でどんどん信託報酬が安い投資信託が発売されているので、もはや信託報酬が1%以上の投資信託には用はありません。最初から無視してOKです。
これだけで、二千種類以上ある投資信託のうちかなりの数を対象外にできるはずです。
ちなみに、私が使っているSBI証券で信託報酬 1.08%以下で絞り込んでみると、残り471件になりました(笑)
また、 0.54%以下で絞り込むと、残り94件と100件を切るところまで絞り込めました。
このように、証券会社が扱っている投資信託は、手数料がバカ高いものばかりなのです。
積立投資の投資信託は販売手数料のノーロードを選びましょう!
また、信託報酬以外にも販売手数料が必要になる場合もあります。
これも安い方がいいに決まっていますが、ネット証券であれば積立投資に使える投資信託は全て販売手数料が無料で購入できます。
ですので、証券会社は必ずネット証券会社を選び、販売手数料がかかる投資信託も対象外にしましょう。
この、販売手数料がかからないことをノーロードといったりします。積立投資に使う投資信託にはこのノーロードの投資信託を選びましょう。
また、投資信託の中には、償還時期と言われる運用する期間が決まっている投資信託が有ります。
積立投資は、これからずっと毎月積み立てて資産を作り上げていく投資方法です。
そんな、償還期限なんかがあったら安心して積み立てることはできません。償還期限も無期限の投資信託を選びましょう。
またこれで、だいぶ投資信託を絞ることができますね。
積立投資の投資信託は毎月分配型以外のものを選ぼう!
もう一つ注意したいこととして、毎月分配型というタイプの投資信託は避けた方が無難です。
分配金を受け取るたびに税金がとられるため、資産の運用で複利効果が期待できなくなるからです。
なるべく分配金を出す回数が少ない、できれば年1回に決算して分配するタイプを選んだ方が長期の投資には有利です。
あと、投資信託の規模を表す言葉に純資産というものがあります。
この投資信託にいくらお金が集まっているかを表す数値ですが、この金額が小さくても、投資信託がさらに規模の大きいマザーファンドというところに投資しているケースも有るため、一概に純資産が小さいからダメというものでもありません。
有名どころの投資信託であればそれほど気にする必要のないものかもしれません。私はあまり気にしていません。
ということで、投資信託を選ぶポイントを幾つか説明しましたが、最低、
- 信託報酬が安い(1%以下、0.7%以下ぐらいに絞っても困らないと思います)
- 販売手数料が無料
- 運用期間が無期限
- 毎月分配型ではない
これだけのポイントを抑えるだけで、最悪の投資信託を選択することは避けられます。
あとは、残った投資信託の中からできるだけ信託報酬が安い投資信託を選ぶと、ロスをなくしたいい運用になるのではないかと思います。
不利な投資信託は選ばないようにして、これから長い積立投資を始めてみましょう!
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