積立投資ではどの投資信託を買うかよりも、どこに投資するかを考える方が大切!

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積立投資では、大体の場合でインデックスファンドをはじめとする投資信託とセットで運用することが多いです。

 

その積立投資とセットで使われる投資信託は、基本的に複数の投資先にお金を投資してリターンを得ていく金融商品です。

 

 

その投資信託ですが、例えば、日本株式に投資する投資信託でも何十種類も存在します。

 

ですので、どの投資信託を使って投資を行っていくのかを決めなければなりません。

 

日本株式へは、A投資信託、先進国株式へはB投資信託と、実際に投資する投資信託を選んでいくのですね。

 

この実際に投資する金融商品の組み合わせのことをポートフォリオを呼びます。

 

よりよいポートフォリオを形成することが資産の運用では重要課題とされています。

 

 

しかし、ポートフォリオよりも重要なものとして、アセットアロケーションという考え方があります。

 

ここでは、そのアセットアロケーションについて考えてみます。


積立投資では、アセットアロケーションの考え方が成否を決める!

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積立投資の運用においては、リスクをなるべく低くしながらなるべく高いリターンを得るために、複数の異なった資産に配分して運用します。

 

アセットアロケーションは、その複数の異なった資産にどう配分するか?、どのような割合で配分するか?ということを指します。

 

アメリカの有名な経済学者の研究によると、投資において全体の利益を決定する最重要な要素は投資する株式や債券などの銘柄や投資のタイミングではなく、どの資産にどの程度の割合で投資するかというアセットアロケーションであると結論付けられています。

 

この研究によると、アセットアロケーションは利益の93.6%を決定します。

 

 

現在では、その頃よりも研究が進み投資におけるアセットアロケーションの重要度は80%程度だろうとされていますが、それにしても高い割合ですね。

 

投資が成功するか失敗するかをアセットアロケーションが決めてしまっていると言ってもいいぐらいです。

 

投資信託を活用した資産運用を考えるにあたっても、この考え方は非常に重要になります。


積立投資を始める前に、アセットアロケーションを決めましょう!

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投資というと、買いのタイミングや個別の株、債券について考えが回りがちですが、そうではなく、国内株式や先進国株式、新興国株式、また外国の債券や株式にどの程度の割合で資産を配分するかというのがとても重要です。

 

アセットアロケーションが利益の80%以上を決定するのであれば、どの金融商品を購入するのがいいのかを考えるよりも自分の投資を何にどれくらいの割合で投資したらいいのか考えるべきということになります。

 

投資する銘柄、あるいは投資する投資信託を考える以前に、まず、どの資産にどの程度の割合で投資するのかを決めましょう!

 

その後に、決めた投資先に投資する投資信託を選ぶと全体的な運用がブレずに、より良い投資活動になることでしょう。

 

 

ちなみに、私は、日本株式40%、先進国株式60%という、とても単純なアセットアロケーションで投資を行っています。

 

もちろん、これが正解と言うことではなくて、これに新興国株式を混ぜてもいいでしょう。リートを混ぜてもいいでしょう。

 

人それぞれ考えに違いがあってもいいと思います。

 

アセットアロケーションを決める上での一つの例として参考になれば。


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