リスクという言葉は積立投資の世界では+-両方の意味を持つ

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一般的に使われる言葉であってもある業界では少し違う意味で使われる言葉もありますよね?業界用語という感じでしょうか。

 

積立投資の世界における「リスク」という言葉もその1つで、一般的には「危険」というイメージの言葉だと思いますが積立投資の世界では少し意味合いが違います。

 

積立投資の世界で言う「リスク」という言葉は、購入した金融商品の値段の振れ幅の大きさを表します。ちょっと意味が分からないですかね?

 

つまり、リスクが高い(大きい)金融商品というのは、その金融商品が危険というわけでは無く、大きく儲ける可能性もあるけれど大きく損をする可能性もある金融商品と言うことです。価格変動が激しいということです。

 

逆に、リスクが低い(小さい)金融商品というのは、大きく儲かる可能性は低いけれど、大きく損をする可能性も低い金融商品ということです。価格変動がゆるやかということです。

 

このように、リスクという言葉は一般的な危険というマイナスイメージの言葉というよりは、プラスのイメージも含めた価格変動の大きさを表す言葉ということになります。

 

「リスクを覚悟しなければ大きく儲けられない!」なんてドラマで聞くような言葉は、使い方としてはあながち間違いでは無いということですね。


積立投資におけるリスクにはどんなものがある?

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では、積立投資の世界におけるリスクにはどんなものがあるのでしょうか?代表的なリスクをあげておきます。

 

先ほども言ったとおり、積立投資におけるリスクという言葉は価格変動が大きいということですので、その点を忘れずに。

 

 

価格変動リスク

 

積立投資における代表的なリスクのとして、まずは価格変動リスクというものがあります。

 

積立投資というのは、なんらかの金融商品を定期的に購入して積み立てていく投資方法です。そのため購入した金融商品の価格が上がったり下がったり常に変動しています。

 

この価格の変動が価格変動リスクということです。

 

その要因としてはいろいろあると思いますが、景気や企業の業績、経済ニュースなどによってその価格は日々変動していきます。

 

株価の変動などはまさにこの価格変動リスクそのもので、毎日ニュースなどで情報を知ることが出来るので一番わかりやすいリスクだと思います。

 

 

為替変動リスク

 

もう1つ代表的なリスクに、為替(かわせ)変動リスクというものがあります。為替リスクとも言われます。

 

外貨預金など海外の通貨を購入したり、海外の株式に投資するETFやインデックスファンドを購入するとこの為替リスクを考えなければなりません。

 

考え方としては、外貨預金が一番わかりやすいかもしれませんね。

 

1ドル=100円の時に、100ドル=1万円分のドルを買いました。その後円安になって1ドル=120円になれば100ドルが12000円になり、円で考えれば儲けが発生します。

 

逆に、円高になって1ドル=80円になると100ドルが8000円になり、円で考えると損が発生します。これが為替リスクです。

 

外貨預金で考えましたが、海外の株式に投資するインデックスファンドやETFでも為替リスクの考え方は同じで、インデックスファンド購入後、円安になれば円の儲けが発生し、円高になると円の損が発生します

 

 

信用リスク

 

最後に信用リスクをあげておきます。

 

インデックスファンドやETFには、何千という企業の株が含まれています。つまり、インデックスファンドやETFを購入すると、何千の企業の株を少しずつ全て買うことが出来てしまいます。

 

もし、インデックスファンドやETFに含まれている企業が破産や倒産してしまってその企業の価値が無くなってしまったらどうなるでしょうか?その分、インデックスファンドやETFの価格が下がってしまうのです。

 

企業の信用に関わる価格変動、これを信用リスクと言います。

 

何千という企業の株に投資しているインデックスファンドやETFでは被害は限定的ですが、個別株などに投資していると、この信用リスクが非常に重要になります。

 

株を購入している企業が倒産してしまったら、株としては価値が無くなってゼロになってしまいますからね。


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