ETFはインデックスファンドと比べるとメリット・デメリットがある
積立投資は毎月一定額ETFやインデックスファンドを購入して、コツコツ資産を積み上げていく投資方法です。
ここ最近はETFの種類が増えてきてETFを使った投資環境も充実してきました。
ETFはインデックスファンドと同じ投資信託の1つですが、インデックスファンドよりも信託報酬が安い(傾向にある)という最大のメリットがある反面、インデックスファンドと比べるとデメリットの部分もあります。
では、インデックスファンドと比べたときのETFのデメリットとはなんでしょうか?
ETFはインデックスファンドと比べると必要な金額が大きくなる
ETFのデメリットとしてあげられるのは、インデックスファンドと比べると初期投資に必要な金額が多くなることがあるということです。
インデックスファンドを使って積立投資をする場合、必要な資金はかなり少なくてすみます。
証券会社によっては、なんと月々500円から始められるのもあって、お小遣い程度から始めることができるのがインデックスファンドを使った積立投資の特徴です。
しかし、ETFの場合は安くても5000円、高いものですと10万円ほどの初期資金が必要です。
近年では少しずつ最低購入額が引き下げられてきてはいますが、インデックスファンドと比べると気軽に始めてみるというにはちょっと金額が大きいかもしれませんね。
2015年この記事を書いている時点で、ETFを運用するブラックロックという会社からTOPIXに連動するETFを購入することができます。
このETFは1500円程度から購入可能ですので、インデックスファンドほどではありませんがある程度気軽に投資できる環境は出来つつあるようです。
ただ、先進国株式や新興国株式に投資するETFとなるとやはり5000円くらいは必要になってしまいます。
このETFもブラックロックが運用しているETFですが、以前と比べると安くなってはいます。(このETFを除くと2万円ほど必要になります。)
日本株式だけではなく、他の投資先に投資するETFに関してももう少し最低購入金額が下がってくるといいですね。
そうするともっと気軽にETFを利用することが出来て、ETFのメリット使うことが出来るようになります。
ETF購入する際には販売手数料が必要。インデックスファンドは不要。
ETFのデメリットを考える際、販売手数料に関してデメリットだなと感じる人は多いはずです。
インデックスファンドは売買手数料が無料のノーロードというインデックスファンドものが主流になっています。
それこそ、積立投資を行うのに必要なインデックスファンドに関しては全てノーロードでそろっていると考えてOKです。
インデックスファンドは最低500円から購入できますし、売買手数料も無料。インデックスファンドにはこういうメリットがあります。
反対にETFは、通常の個別株式と同じように市場で売買を行わなければなりません。この売買を行う際に販売手数料が掛かってしまうことがほとんどです。
これは、販売手数料が無料のインデックスファンドと比べると確実にデメリットな点です。
ただ、このETFの販売手数料も証券会社によっては一定金額の購入までは無料だったり、特定の銘柄であれば無料であったりと手数料自体を無料にすることが可能な場合があります。
ETFを利用した積立投資を行う場合はこういった販売手数料を抑えられる証券会社を選ぶのも一つの手です。
海外ETFを購入すると特定口座が使えない場合も
もう1つのデメリットとして、海外ETFを購入した際には特定口座を使うことが出来ない場合があるという点があります。
ETFには日本国内で上場されているETFの他に海外で上場されているETFもあり、証券会社によってはその海外で上場されているETFを購入することができます。
これを海外ETFと言ったりします。
海外ETFは、日本で上場されているETFと比べてもさらに信託報酬が安いという素晴らしいメリットがあります。(信託報酬が0.1%以下のETFがごろごろしてます)
信託報酬は、ETFやインデックスファンドを保有している期間ずっと取られる手数料のような物ですから、この手数料が低いと言うことは長い投資期間で考えると確実なメリットになります。
しかし、海外ETFでは特定口座を利用できないケースがあるのです。
特定口座は売買の利益・損益を自動で計算してくれて画定申告をする手間が省けるというとてもらくちんな仕組みです。
その特定口座が海外ETFで利用できないことが多いのです。
特にこれから積立投資でメインに使うであろうネット証券会社においてその傾向があるのですが、特定口座を利用できないということは税金の計算は自分で行った上で確定申告を行わないといけません。
特定口座を利用できる場合と比べると手間がかかってしまうため、海外ETFを使った積立投資を行う場合は注意が必要です。
ただし、最近のネット証券会社では海外ETFに関しても特定口座に対応するところが増えてきました。
有名どころですと、マネックス証券と、楽天証券、SBI証券はすでに対応済みです。
確定申告の手間が無くなり、投資に集中できるようになることはとても良いことだと思います。
海外ETF特定口座に対応するネット証券も今後は増えていくと思いますので、便利に海外ETFに投資できるようになるといいですね。
近年ではETFの種類も多様になってきているので、分散投資をするためにはインデックスファンドと並んで最適な金融商品の1つだと言えます。
インデックスファンドとメリット・デメリットを比べて、自分に合った金融商品を選べるといいですね。
しかし、あなたがこれから積立投資を始めようとしているのであれば、毎月500円から始められて売買手数料も無料、積み立ても自動で出来るインデックスファンドを使った積立投資をお勧めしておきます。
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