積立投資で使える投資信託の選び方と買い方を考えてみる

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積立投資では、これから投資を始めようとしている初心者、投資のベテランの方にかかわらず、インデックスファンドに代表される投資信託という金融商品を購入することになります。

 

積立投資における投資信託は管理に手間がかからない金融商品で、最初に毎月購入する設定をしてそのまま放っておけば、自動的に銀行口座から毎月決まったお金を投資に回してくれるシステムです。

 

積立投資は少額で始めることができて分散投資が可能なため、これから投資を始めようとしている初心者にとっても気軽に使える資産運用ツールです。

 

少額投資非課税制度のNISAがスタートしましたが、NISAを使った積立投資でもほとんどは投資信託を活用することになります。

 

ここでは、積立投資における投資信託の選び方と買い方を考えてみます。


どんな投資対象にどれ位の割合で投資するかを考えることが大切

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積立投資をスタートさせるのにあたっては、どの金融商品を買うかということ以前に、どんな資産にどれ位の割合で投資すべきなのかをまず考えなければなりません。

 

例えば国内の株式や先進国の株式、新興国の株式などにどれくらいの割合で投資したいのか決めてから、それぞれの投資先に合った投資信託商品を選びます。

 

その後、国内株式に投資する投資信託や先進国株式に投資する投資信託などを組み合わせて全体に購入する金融商品を決めていきます。

 

 

例えば、投資するのは日本株式に50%、先進国株式に50%と決めたのであれば、あとは、日本株式に投資する投資信託と、先進国株式に投資する投資信託を選べば良いということになります。

 

他の投資対象には投資しないのですから、他の投資対象に投資する投資信託を調べる必要はありません。

 

 

ちなみに、私がお勧めするのは先進国株式に60%、日本株式に40%というとても単純な組み合わせです。

 

この理由に関しては、また別に機会に説明しようと思っています。


長期で積立投資をするのであれば信託報酬が安い投資信託を買おう!

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投資信託を選ぶ際には手数料がとても重要な要素です。その中でも投資信託には信託報酬と呼ばれるとても重要な手数料があります。

 

信託報酬は、投資信託の全資産の合計から毎日一定の割合が差し引かれる手数料で投資信託を保有している間ずっと引かれ続ける手数料です。

 

積立投資は長期での投資を前提にした投資方法ですから、この信託報酬が大きい投資信託を選んでしまうと将来の利益に大きなマイナスになってしまいます。

 

最近では信託報酬が安い投資信託が続々と登場してきていますので、もはや年率で1%以上の信託報酬がかかる投資信託に関しては投資対象にしなくていいと思います。

 

1%の信託報酬と聞くと大したことが無いように聞こえるかも知れませんが、たとえば、100万円投資をすると考えると毎年1万円が手数料として消えてしまうと言うことです。

 

投資金額が大きくなればこの手数料も大きくなりますし、投資期間が長期になればなるほど多くの手数料が引かれてしまうと言うことになります。

 

そのため、長期の投資を前提にしている積立投資では信託報酬が安い投資信託を選ぶと言うことはとても重要なことなのです。

 

 

このような条件を満たす金融商品として、たとえば日経平均株価や、TOPIXなどの株価指数に連動した値動きをするインデックスファンドが挙げられます。

 

インデックスファンドはここ数年で急速に充実してきており、今では多くの証券会社で取り扱っています。

 

ネット証券会社では、おそらく投資対象になるであろう主要なインデックスファンドをほとんど取り扱っていますし、しかも売買手数料も無料のノーロードと呼ばれるインデックスファンドを扱っているため、これから積立投資を始めるのであればネット証券でインデックスファンドを購入する、というのがおすすめです。


長期に投資する積立投資では、分配型投資信託はやめた方がいい

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また、絶対に買ってはいけないのが、毎月分配型の投資信託です。

 

毎月分配型、つまり、毎月一定額の分配金があるためお小遣いが貰えるような感覚で実際人気があります。

 

 

しかし、せっかく将来のために積立を行っているのに、すぐに資産を取り崩してしまって何になるのでしょうか?

 

毎月資産を取り崩すために、利益が出ていれば分配金の税金を取られるため投資で言われる複利効果を得ることが出来なくなります。

 

もし、お金が必要になったのであれば手動で積み立てた金融商品を解約すれば良いのであって、自動的に分配してもらう必要などないはずです。

 

間違っても、毎月分配型の投資信託だけは買わないようにしましょう。


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