積立投資におけるETFの売買方法や売買時間など注意事項について

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積立投資では資産の積み立てにインデックスファンドやETFを使います。

 

一日に一回自分が購入したい金額を指定して購入するインデックスファンドに対して、ETFは個別の株式と同じ方法で売買を行います。

 

そのETFを売買する際に注意しておきたいことがいくつかあります。

 

その1つが注文方法です。

 

ETFは信託報酬がインデックスファンドよりも安い場合が多く長期で積み立てて行くにはうってつけの金融商品ですが、注文に関しては自動で積立が出来るインデックスファンドに比べると面倒な部分があります。

 

その注文方法に関してはある程度理解しておく必要があります。

 

ETFの注文方法ですが、株式投資と同様に成行注文と指値注文の2つがあり、この違いくらいは覚えておきましょう。


値段を指定しないで現在の価格でETFを購入する成行注文

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成行注文とは売買する時の値段を指定しない注文方法のことです。

 

値段を指定しないで注文できるの?と思ってしまいますか?

 

どの銘柄を売買するのか、口数はどれだけ売買するのかを指定する方法で、値段については問わないという形になります。

 

では、どのように値段が決まるのでしょうか?

 

値段に関しては、今買おうとしているETFが市場で取引されている値段で購入することになります。

 

 

この成行注文のメリットは、ほぼ注文を出した瞬間にリアルタイムで購入できることにあり買いたいタイミングでETFの売買が出来ることです。

 

積立投資では毎月の買う日を決めてしまって、その日に成行注文で注文を出して買ってしまう!という方法でも良いかも知れませんね。

 

ただし自分では注文する段階で売買の値段を決めることは出来ませんので、思っていたよりも高値で買ってしまった、あるいは思っていたよりも安く売れてしまった、という場合が発生するかも知れません。

 

得てして一日の取引量が少ない(売買高が小さい)ETFに関しては、こういった状況が発生しやすいでしょう。

 

こういうことが嫌な場合は、売買高が大きいETFを選んだり、次で説明するようにきちんと値段を指定してETFを購入する方が良いです。


自分が希望する値段で注文を出す指値注文

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もう1つ、指値注文という注文方法があります。

 

指値注文ですが、こちらは成行注文とは逆に自分で希望する値段を指定してETFを売買したいときに用いる売買方法です。

 

購入したい銘柄、購入する口数以外に、この価格で売買したいという値段を指定して注文をする方法です。

 

口数 × 指定した値段 = 購入代金 になりますので、購入金額が事前に分かるのも良いところですね。

 

また、ETFの価格が指定した値段になれば証券会社が自動で注文を執行してくれますので、一日中ETFの価格を気にする必要がないのはいいところかもしれません。

 

 

反対に指値注文で気をつけたい点としては、必ずしも指定した値段で買えるとは限らないということです。

 

当たり前ではありますが、現在1万円で売買されているETFに対して5000円で指値注文しても買える可能性は低いということです。(その日のうちに暴落したら買えるかも知れませんが・・・)

 

この例は極端だとしても、売買高が少ないETFだと売り注文を出す人が少なくて買いたい値段で変えない状況が多く発生するかも知れません。

 

ですので、なるべく売買高が大きいETFを購入するとこういう問題を回避することが出来ます。

 

 

ちなみに、指値注文に関しては有効期限を設定することもできるので、一日限りの注文を出したり、一週間有効な注文を出したりすることも出来ます。

 

この一週間のうちにこの値段でETFを買う、という事を決めている場合などは、指値注文と期間を上手く組み合わせて注文を出すと自分が思い描いているようにETFの売買ができます。


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